出典:NHK公式サイトより
精霊の守り人 3話(シーズン1)あらすじと感想「冬ごもりの誓い」
精霊の守り人 3話(シーズン1)「冬ごもりの誓い」あらすじ
玉子食いの怪物ラルンガの手から命からがら逃げたバルサ(綾瀬はるか)達。
バルサ、チャグム(小林颯)、タンダ(東出昌大)、トロガイ(高島礼子)は洞窟に籠もる。
トロガイはラルンガのことを調べようとタンダを連れて洞窟を出る。
外は雪が降りバルサとチャグムは二人。
バルサとチャグムはしばらく二人で洞窟暮らし。
バルサはチャグムの怪我の手当をした。
王宮では武人がラルンガに襲われたことを報告していた。
ラルンガは武人の腕を落とした。
そして、チャグムが魔物に取り憑かれたわけではないと説明するが帝はチャグムが魔物を呼び寄せてしまった、とやはりチャグムを清めなければと言う。
聖導師はニの妃(木村文乃)にチャグムのことを聞く。
以前、チャグムの体が青白く光ったのを見たというニの妃に聖導師は「水の精霊の玉子」だと告げる。
その玉子がかえらなければ王国は大干ばつに見舞われてしまう。
しかし、帝はチャグムを清める意思を曲げないだろうと説明した。
ニの妃は一の妃と皇太子(第一皇子)を遠巻きに見つめチャグムと何が違うのかと憤った。
聖導師もチャグムに宿ったものがこの国の干ばつを救うのであればチャグムこそが神に選ばれた者なのかもしれないと言う。
そしてそのことは帝も気がついているかもしれないと言葉を濁した。
やもすればチャグムは帝よりも神に近い存在なのかもしれないと。
そしてチャグムがなんとか王宮に戻せればと言葉を止めた。
時は冬、吹雪の中、チャグムは水に取り込まれる幻想に襲われる。 その様子をみたバルサ(綾瀬はるか)はチャグムに声をかける。
チャグムはどうして自分がこんな目に遭わなければならないのだとバルサに当たる。
バルサはそんなチャグムの気持ちを察し、自分の子供のころの話をする。
私に比べたらチャグムは強いと慰めた。
どうして強くなったの?ジグロ?と聞く。
チャグムがジグロ(吉川晃司)の名を知っていたことに少し驚いたバルサだったがジグロのことを話す。
かつて自分がどうしてカンバル国から逃げなければならなかったのか。
バルサの父はカンバル国の医術師だったが王の弟に娘(バルサ)の命と引き替えに王を殺すように命じられた。
そのことでバルサの父はやむを得ず王を殺すのだが当然のその後、その弟に自分も殺されるだろうと察し親友のジグロにバルサを託したのだ。
そしてバルサとジグロはカンバル国から新ヨゴ国へ逃げてきたと説明した。
ジグロにとっては地位も家族も捨てる決断だったが親友だったバルサの父の意思を受け入れた。
そして、ジグロは戦い続けた。
かつて王宮の武人だったジグロは王から放たれたかつての仲間と戦い15年間で8人を殺した。
そのジグロの最期、バルサはジグロの殺した8人の代わりに自分が8人の命を助け父の罪を償うと約束した。
ジグロは「人を助けることは殺すより難しい」と言いバルサと旅が出来て幸せだったと言葉を残し旅立っていった、と。
バルサの生い立ちを聞きチャグムは「武術を教えてくれ」と強く言った。
「まだ、何と戦えばいいのか分からない、どう戦ったらいいのかも分からない、私を逃がしてくれた母のためにも生きたい」と、そして「槍を教えてください」とはじめて頭を下げた。
それからは二人の猛特訓が始まった。
冬山の厳しい寒さの中、チャグムは日に日にたくましくなっていった。
王宮では皇太子のサグム(中野魁星)が高熱にうなされていた。
医術師も為す術がなかった。
帝は「水だ、水のせいだ、水を使ってはならぬ」と取り乱した。
そして、皇太子に万が一のことがあった場合には王家が滅びてしまう。
聖導師に「チャグムを連れ戻せ」と命じた。
ニの妃(木村文乃)は聖導師に皇太子の様子を聞く。
どうしてそんな病に冒されたのかと尋ねるが「さあ」と不敵な笑みを浮かべた。
地下室ではシュガ(林遣都)が伝説の聖導師ナナイの手記を読み解いていた。
ガカイ(吹越満)が食事を運んでくるが皇太子の命が危ないということを告げ、帝が水の使用を禁止したことを聞くと「聖導師様が仕組んだ」と言い放った。
そんなはずはないというガカイにシュガは続ける。
この新ヨゴ国は元々聖導師が王を操って生まれた国だったのだと。
洞窟にはタンダ(東出昌大)が戻ってきた。
ラルンガのことは結局分からずじまいだが目を見張るほど成長したチャグムの姿に驚いていた。
チャグムは本当に強くなっていた。
ラルンガを倒したいと言いながらもバルサでも敵いそうにないラルンガに自分が勝てるわけないかと笑い飛ばすほどだった。
タンダに「もう怖くないのか?」と聞かれるがよく分からないと答え、それでもこの精霊の玉子のおかげでバルサやタンダに出会えたのだからこの玉子は大切に守りたいと言った。
そしてバルサとタンダにも幸せになって欲しいと大人びたことを言って二人を驚かせた。
いつしか洞窟の外は春の様相。
チャグムが洞窟から一人外に出るとまた水の幻想を見た。
渓谷の上に浮かんでいる。
怖がるチャグムにトロガイが語りかける。
「そこはナユグだ、大丈夫」だと声をかける。
そして、チャグムが目を覚ますとまだ辺りは雪景色だった。
チャグムのそばにはトロガイ(高島礼子)、バルサ(綾瀬はるか)、タンダ(東出昌大)が付いており、トロガイがチャグムに再び声をかける。
精霊の玉子の生きたい方を指さしてごらんと言うとチャグムは遠くを指さした。
王宮の地下室ではシュガ(林遣都)がチャグム皇子はまだ生きているとガカイに訴える。
青霧山脈の青池に向かうはずだとナナイの手記を読み解き、「急いでください、ラルンガに襲われる前に」と付け加えた。
そのことをガカイは聖導師に伝える。
ガカイはシュガがおかしくなった、あのような建国神話を覆すような手記を聖導師も信じているのではないのかと声を荒げるが聖導師は「ナナイ大聖導師がおかしいと言うのか?」と更に語気を強めた。
「今はチャグム皇子を生かしておくことが何よりも大事なことなのだ」と言った。
帝(藤原竜也)は水を汚しているチャグムを清めれば皇太子の命は救われるとさらに追っ手を放った。
洞窟ではトロガイがチャグムに「玉子かかえりたいと思う場所に自分で行ってごらん」と促し再び旅が始まった。
チャグムは旅をしながらナユグを見ていた。
その見えているナユグの景色を語るとトロガイは「何年修行してもああはいかないよ」と驚きを隠せない。
そして4人は「青池」に着いた。
ほどなく王家からの追っ手がやってくる。
一行は聖導師が差し向けた追っ手でチャグムを連れ戻しに来たと言い、素直に従えば危害は加えないといった。
しかし、そこにもう一人の武人が、武人は帝からの遣い。
バルサと武人との格闘が始まると池からラルンガが現れる。
ラルンガの姿は見えないが王家の武人達をなぎ倒していく。
バルサ達はチャグムを連れて逃げる。
バルサの尽きだした槍にラルンガが刺さる。
大蛇のような姿が一瞬現れる。
タンダの「木に登れ!」という言葉にバルサはチャグムを木の上に投げる。
そしてバルサもチャグムの元に、トロガイやタンダも木に登る。
程なくラルンガは姿を消した。
助かったと思ったのもつかの間、チャグムの胸が青白く光り、目も青くなり奇声を発した。
チャグムに水の精霊が乗り移ったのか?
そのままチャグムは飛び去ってしまう。
精霊の守り人 3話(シーズン1)「冬ごもりの誓い」感想
この回で一気にチャグムが成長しました。 それまでの弱々しい態度から男らしくなり見えない敵に立ち向かおうとする姿にたくましさをを感じました。
チャグムはナユグの姿を見ることができ「神に選ばれし者」と言う感じですが帝はやはりチャグムを清めようとします。
聖導師の思いと帝の思いはもう交えないようにも思います。
そしてチャグムはどこまでいってしまったのでしょうか?